日本応用数理学会「秋の学校」:科学技術計算のためのマルチコアプログラミング入門

共催: 日本応用数理学会,東京大学情報基盤センター

事務局: 日本応用数理学会「行列・固有値問題の解法とその応用」研究部会

協力:株式会社ケイ・ジー・ティー


日時:2008年12月3日(水)(1300〜1700),4日(木)(0900〜1730)

場所:東京大学情報基盤センター(本郷)遠隔講義室(4F) (地図)


講義資料


日時・場所

2008年12月3日(水)(1300〜1700),4日(木)(0900〜1730)
東京大学情報基盤センター(本郷)遠隔講義室(4F) (地図)

趣旨

近年マイクロプロセッサのマルチコア化が進み,様々なプログラミングモデルが提案されています。 中でもOpenMPは指示行(ディレクティヴ)を挿入するだけで手軽に「並列化」ができるため,広く使用されており,様々な解説書も出版されています。 メモリへの書き込みと参照が同時に起こるような「データ依存性(data dependency)」が生じる場合に並列化を実施するには, 適切なデータの並べ替えを施す必要がありますが,このような対策はOpenMP向けの解説書でも詳しく取り上げられることは余りありません。 本セミナーでは,「有限体積法から導かれる疎行列を対象としたICCG法」を題材として,科学技術計算のためのマルチコアプログラミングにおいて重要なデータ配置,reorderingなどのアルゴリズムについての講習を行います。 更に理解を深めるため,T2Kオープンスパコン(東大)またはHitachi SR11000(東京大学情報基盤センター)を利用した実習を行います。

多数のご来場をお待ちしております。

受講資格

諸注意

  • 講義+実習の形式で実施します。受講生が各自ご自分のノートパソコン(無線LANの機能があるもの)をご持参ください。 ノートパソコンが持ち込めない方は,講義形式の受講となります。
  • ノートパソコンのOSは,Windows,Macどちらでも構いませんが,SSHを用いてセンターのスーパーコンピュータへ接続ができることが必要です。本講習会ではまず,Windowsに限定したSSH環境のインストールと設定作業を,受講生に行って頂きます。また演習で使用する可視化ソフトはWindowsでのみ稼動します。
  • ネットワークとしては無線LAN環境を利用していただきます。これまでの経験では当講義室でのLinuxからの無線利用はスムーズにはできません。Linuxの利用は,できるだけ避けてください。
  • 演習の実施に当たり,受講生にセンターのスーパーコンピュータを1週間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。

講習会プログラム(予定)

  • 12月3日(水)
    • 午後(1300〜1700) 概要,ICCG法によるポアソン方程式解法,OpenMP「超」入門
  • 12月4日(木)
    • 午前(0900〜1200) オーダリング
    • 午後(1300〜1730) オーダリングに基づく並列化,実習

講師

中島研吾(東京大学情報基盤センタースーパーコンピューティング研究部門 特任教授)

参加費

無料

参加申し込み

ほぼ定員に達しましたので一旦締め切らせていただきますが, 若干の空席がございますので,参加ご希望の方は下記担当者までご連絡ください(ご希望に沿えない場合もありえます)。 多数のお申込ありがとうございました。 尚,教材は本HPにて後日公開いたします。

問い合わせ先

中島 研吾(東京大学情報基盤センター)

電話: 03-5841-2719, e-mail: nakajima-at-cc.u-tokyo.ac.jp