2008年12月3日(水)(1300〜1700),4日(木)(0900〜1730)
東京大学情報基盤センター(本郷)遠隔講義室(4F) (地図)
近年マイクロプロセッサのマルチコア化が進み,様々なプログラミングモデルが提案されています。 中でもOpenMPは指示行(ディレクティヴ)を挿入するだけで手軽に「並列化」ができるため,広く使用されており,様々な解説書も出版されています。 メモリへの書き込みと参照が同時に起こるような「データ依存性(data dependency)」が生じる場合に並列化を実施するには, 適切なデータの並べ替えを施す必要がありますが,このような対策はOpenMP向けの解説書でも詳しく取り上げられることは余りありません。 本セミナーでは,「有限体積法から導かれる疎行列を対象としたICCG法」を題材として,科学技術計算のためのマルチコアプログラミングにおいて重要なデータ配置,reorderingなどのアルゴリズムについての講習を行います。 更に理解を深めるため,T2Kオープンスパコン(東大)またはHitachi SR11000(東京大学情報基盤センター)を利用した実習を行います。
多数のご来場をお待ちしております。